PHANTOM BREWERY

日本酒の匿名醸造家集団

PHANTOM SAKE BREWERY

知の日本酒の技術向上・継承のため酒蔵の枠を超えてできたチームがPHANTOM BREWERYです。その第一弾となる6つの酒蔵のコラボレーションで生まれた4つの日本酒と、プロジェクトをサポートいただいたAK-69さん監修の2種の日本酒のVIを担当しました。

○ 日本酒の真面目なイメージ → 海外から見た日本のCOOLさ、格好良さにどう昇華するか

 発起人の個性から漂う挑戦的なイメージをビジュアルに反映する方法はあるか

お酒作りはとても奥深く歴史のあるものですが、そういった歴史や伝統をプロダクトに表現する方向性は最初に排除し、発起人の内面性と海外から見られているという客観性の2つをプロダクトへどう落とし込むかを考えました。

そんな考えもあり「日本酒に使われたことのないデザイン」を探す経緯の中でロゴマークはミュージシャンやアスリートも顧客に持つ彫師 美漸の代表篤志さんへ依頼することとなりました。「どんなイカツイ人なのかな…」と思っていたらハンサムで礼儀正しく刺青という日本文化の未来まで考える、プロジェクトに相応しいナイスガイでした。

PHANTOM=謎の存在、怪物という言葉、また日本の原点である神事に縁深い日本酒、発起人がシンパシーを感じる熊野の八咫烏をモチーフに美漸さんのアイデアも加え「日本酒の未来へ挑む空想の獣」として新しいイメージの八咫烏をデザインしてもらいました。日本酒の蔵も刺青も、完成した瞬間のより時間を経たビンテージになって欲しい、という考えもこのロゴに表現できたと思っています。

6つの酒蔵のコラボレーション

COLLABORATION OF SIX SAKE BREWERIES

6つの酒蔵からそれぞれ5.6名づつのスタッフが参加し、4種類の日本酒を作る。それだけで面白そうなプロジェクトですが日本酒の制作はチームをまとることが大変そうで、それを取りまとめ完成させたのは発起人の手腕だなと感心しました。

ボトルは関係者へのプレゼント用のミニボトルと、500mlボトルの2種、それぞれのビジュアルアイデンティティーを担当しました。グラフィックデザインは何度もプロジェクトで協力いただいているCAICOの明石さんに依頼。彼女のかっこいいものを見つけるセンス、エッジの効いた表現に助けられてボトルデザインの骨子は早々に決定。ロゴの「少し傷ついた」部分をうまく拾ってフォントもちょっと欠けている感じで表現。メインの筆絵も「八咫烏が飛んでる感じとか…ええと思うんですよね〜」とCAICOの発言でうまくまとまったと思う。

アッパーライン 禄と玖

LUXURY LINE SIX & NINE

前出の4種とは味覚の設計思想が違い、チャレンジというより王道イメージで作られた2種の日本酒。名称はプロジェクトのサポートをいただいた愛知出身のアーティスト AK-69の名称と、日本酒酵母の6号、9号から。シャンパンのようなお祝いのイメージを目指し、ボトルも通常の日本酒ではなくシャンパンなどで使用される真っ黒いものをセレクト。キャップも木製のものに変更して高級感を演出した。ラベルの和紙はちぎりのような処理とデザインのバランスを検証してこの仕様に。これもAK−69さんのアイデアだった。

ラベルのアートワークは彫師 美漸さんによる書き下ろしです。篤志氏のシグネチャーデザインである般若とお福の面のデザインを取り入れ、オリジナルの要素として日本酒の味をイメージした花の装飾を布の代わりに入れてもらった。このお酒はLINK先から購入できるが数量限定となっていいる。

ちなみにどこから情報を得たのかわからないが、台湾のディーラーから連絡があり海外へも輸出されている。台湾では現在日本酒ブームだそうで、特に富裕層や高級店で日本酒が良く飲まれるそう。刺青×日本酒という日本カルチャーのコラボの狙いが海外にはまったのならいいなと思います。

CLIENT

PHANTOM BREWERY

BUSINESS SCOPE

  • SHOP BRANDING
  • PROJECT MANAGEMENT
  • DESIGN DIRECTION