概要
OUTLINE
主にヨーロッパからのアイウェアを輸入する眼鏡専門商社eight optic初の東京直営店舗として、私たちは物件開発およびクリエイティブアドバイス&空間設計を担当いたしました。
物件はサイズ、賃料条件、将来のオフィス移転を見越し候補の中から窓からの風景、正方形に近い形状の区画、JRからのアクセス、そして近年リテールブランドの直営店が多く出店しているイメージから北参道〜千駄ヶ谷の物件を確保しました。



元はオフィスのための区画であるが、ビルに最低限の設備があり流用しコストを抑えられると判断した。天井のRCは築年数の割に綺麗で重厚感があり見せて空間が作れると考え早々にスケルトン天井を利用するプランとした。建築物が自体が古く既存図面がなく解体とデザインを並行して進めることになりました。RCの壁面だと想定し、表せるだ取ろうと考えていた箇所がセメント板と鉄骨で施行されていたり、GR工法の上にまたボードが貼られ二重になっているなど、年数のある建築らしいやってみなければわからない要素がたくさんありました。
オフラインの場である意味
The significance of offline spaces
eight opticさんが事業を始められた1970年代は頃は今のように「アイウェア」というおしゃれを楽しむためのファッションアイテムとしての眼鏡は存在しませんでした。今やアパレルショップでも眼鏡は販売されています。アイウェアが溢れる世の中で、眼鏡を矯正器具として向き合い、見え方やその人の内面を表現するアイテムとして再定義しその体験を提供するのがCO8というブランドであると位置付けて開発を進めました。
体験ができる場所として「対話」を通した「提案」を体験として重視することが決まりました。カウンターでゆったり座り提案を受ける、待ち時間はベンチでデザインやメガネのヒストリーブックを読んだり、ミニバーからドリンクを選び自由に飲むことができる…リテール事業ですがどこかにホテルやラウンジのようなホスピタリティ領域の体験ができるSHOP…というイメージをコアに店作りを進めました。



ホスピタリティをよりわかりやすく感じていただくためTIMBERさんに制作いただいたウォルナットの壁面に囲まれたウッディな検眼スペース、壁面にはブラケット代わりに10年ほど前に製造が中止したリネストラランプの復刻版を採用、視界に入るものを優しく演出しています。検眼マシンはメカニックな雰囲気ですので空間はノイジーさを減らすように心がけました。


空間がウッドと白中心になるのでベンチとカーテンにはダークグリーンを挿入しました。ベロアを想定していたのですが、メンテナンスや機能面からレザーへ変更、微妙な光沢と深みはレザーの方が存在感があります。カウンターのバックの什器はビンテージマンションにあるメールボックスをイメージした什器で、お預かりした眼鏡をお渡しする際にボックスにカルテと商品を保管・提供するための収納の役割を担っています。メールボックスの下のガラス部分はストックで作業中の職人が来客に気づけるようにハーフミラーの窓を設けてあります。
ビンテージには存在しない矛盾したデザイン
A contradictory design that doesn’t exist in vintage
プロジェクト発足時、店舗ブランドに関するコンセプトはありませんでした。出店をすること、眼鏡はアイウェアかつ矯正器具であること、提案を重視すること…いわゆるバリューは固まりましたがデザインの方向性は長い期間未決定でした。
わたたしたちは主力ブランドCAZALがbauhausの影響を受けることからレトロに加え、機能美とエッジのあるメタルを加えた方向性を提案しましたが、ターゲットに女性を30%以上想定されていることから初期提案を変化させ、50〜60年代のビンテージ家具のデザインをリソースに、その時代には存在しなかったマテリアルや形状を什器のデザインとして提案、承諾いただき工事が進むことになりました。




象徴とディテール
Symbolism and Detail
プロジェクト初期に関わっていただいたmioさんの提案でグラフィックのデザインが固まり、エレガントな雰囲気が出て空間全体を引き締めてくれたなと感じました。また、8という企業名でもあり店舗名でもあるシンボリックな数字はロゴデザインだけではなく、什器や照明などの空間のデザインの随所に散りばめています。
基本は木と白とコンクリートの色合いで印象が保たれていますが、什器ごとのキャラクターが浮かび上がるよう、色とディテールはマテリアルにあわせて装飾のためにならないようなシンプルさを追求しています。木の種類が複数存在しているのでフローリングの太さや色合いにより空間の調和をとれるように考えました。金属の存在が少ないので、オリジナルの天井照明パーツ、ブラケットやテーブルランプに金属マテリアルを差し込みました。レジカウンターは原田左官さんに政策を相談。天板を接客のためフラットとし側面は光を受けるため凹凸感の強い材質へ切り替え、色味は統一してグレイッシュなベージュで制作いただきました。







CLIENT
EIGHT OPTIC
BUSINESS SCOPE